教職大学院SM2年の岩切です。
今回のテーマは「生成AIで何ができるか考えよう―ChatGPTとLangChain、RAGの仕組み―」です。
26名が参加。生成AIについては未知なことが多く、今後の活用の可能性について模索する回となりました。
第1スピーカーは、Tech0講師(元、リクルート) 岸本耀さんです。
ChatGPTなどの生成AIの仕組みについて、主にシステム面から教えていただきました。生成AIが文章を生成する背景には、確率の仕組みがあることが分かりました。そのため生成AIは流ちょうに文章を創り出しますが、正しい内容とは限らない。だからこそ、ハルシネーション(ウソの情報を本当のことのように出力してしまう現象)を防ぐための仕組みが必要になるということでした。
第2スピーカーは、(株)みんがく:代表取締役CEO 佐藤雄太さんです。
教育おける生成AIの活用の可能性についてお話をいただきました。教育ではウソを教えてはならない厳密さが求められるため、AIのハルシネーションが最大の課題といえます。そのためリテラシー教育、プロンプトの工夫などが必要であるということなどを学ぶことができました。
最後にテーブル座談会です。
テーマが「自分ができることと、生成AIができることの違いは何か。から、生成AIに出来るとしたら、どのようなプロダクトが欲しいか」という内容でアイデアを出し合いました。
私のルームでは、「オリジナリティの基準とは何か」という話に始まり、学生にレポートを書かせることの是非や、そもそも「AI vs 人間」という考え方で良いのかなど様々な話に発展しました。最後に、文章などの作成を生成AIに任せられるようになってきた一方で、生成AIで文章を書いていると思考力が落ちてしまうのではないか。いや、逆に「思考力を高めるプロダクトがあれば欲しい」よね?という結論にいたりました。
他のグループでは、「人間にできる発想力を活かして、生成AIを活用することでボキャブラリーを増やす」、「AIの感情のない対応は人前で緊張してしまう人にとってはメリットである」、「非言語的な情報発信をするAIがあると良いかも」など面白い意見が多く出ました。
全体でのフリートークで「教師はAIを超えられるのか」という意見があり、教員志望の私はギクっとしました笑
現代はICTの発達で直接会話をする時間が減っていたり、個人主義が重視され人との関わりが希薄になっていたりするのではないでしょうか。これからの時代は、AIにはない情熱や人間的な温かみに価値が置かれ、それが一層求められるようになるのではないかと思いました。
今回初めての参加で緊張していましたが、のびのびと楽しく話すことができました。また参加させていただきたいと思います。
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xTalks Vol.21
テーマ:生成AIで何ができるか考えよう―ChatGPTとLangChain、RAGの仕組み―
企画趣旨:
昨年度は「生成AI元年」と呼ぶべき、人類史にも残りそうな一年でした。ChatGPTやGeminiという用語がニュースで飛び交い、何やらすごいことが起きそうだ!できるようになりそうだ!という予感で社会があふれかえっていました。
今回のxTalksでは、生成AIの一つ、ChatGPTに焦点をあててアイディアの創造に取り組みましょう。LLM(Large Language Model)の凄さや、その仕組みについて、専門家からお話をお伺いします。その上で、新しいアプリケーションやプロダクトについて、自由に発想を広げましょう。
学生の皆さん、あなた方が生きる時代は、明らかに生成AIの時代ですよ。一般社会だけでなく、教育現場においても!何も知らないと自覚する人ほど、誰でも自由にアイディア交換できるこの機を逃さず、有効活用してください。
話題提供:
①生成AIの内部構造と企業が活用するための方法
Tech0 プロダクトマネージャー兼講師(元、リクルート)
岸本耀 氏
https://note.com/tech0/n/nec899dbb5c71
②EdTech業界における生成AI活用の事例
(株)みんがく:代表取締役CEO
佐藤雄太 氏
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000079497.html
日時:2024年5月10日(金) 18:00〜20:30
場所:Zoom
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