2024年12月14日土曜日

xTalks Vol.24 テーマ:働き方改革から休み方改革へ −みなさん、ちゃんと休めていますか?−

  今回の振り返りを担当します、H.Tです。2024年の3月に玉川大学教育学部を卒業し、現在は上越教育大学の教職大学院で学んでおります。研究や進路に悶々とする中で、玉川のつながりに癒しと学びを求めて、参加させていただきました。

 さて、自己紹介はこの辺にして。今回は「働き方改革から休み方改革へ −みなさん、ちゃんと休めていますか?−」というテーマのもと、阿部大樹 先生(立川市立西砂小学校 養護教諭)と阿部隆行 先生(玉川大学教育学部教育学科 准教授)の2名の先生に知見をご提供いただきました。玉川の6つの価値の中では「健」に該当します。以下に紹介された内容をキーワードごとにまとめていきたいと思います。

◎ウェルネスデザイン教育

・自分の体を管理し、良い習慣を日常化する活動のこと。

・運動、栄養、休養の3つの柱を中心に進められている。

◎休養教育

・休養教育は、積極的休養を通じて夢を叶えるための体感の提供を目指している。

・休むことによって、日々のパフォーマンスを向上させることを目指している。

・体育の「体」から棒を1本引くと「休」になることから、「休育」となった。

◎戦略的休息とアクティブレスト

・多忙に追われて潰れる前に、戦略的にオフを設定することが重要である。

・アクティブレストは「積極的休養」と訳されるが、自発的に休養を設け、動くか寝るかを判断しる能力も大切という点で「能動的休養」と訳すべきなのでは?

 By阿部隆行先生


◎休息と睡眠の重要性

・休むことは大人だけでなく子どもにも必要なこと。休み方の指導が子供に必要。

・睡眠を休息の基本とし、温泉や運動を通して血液循環を促進することがより一層の回復に寄与する。


◎休養学のアプローチ

・睡眠中に記憶が整理され、脳の老廃物が排出されるため、睡眠は重要である。

・自由な時間の確保が重要であり、サラリーマンのやらされ仕事はストレスが多い。

・子どもと親の時間を確保することが重要である。

・子供と親の時間は、兄弟が多くても個別の時間を持つことが重要である。


◎休養学が定義する7つの休養モデル(杉田・片野, 2021)


・複数の要素を組み合わせることで、休養の効果が向上する。


◎コーヒーなどの摂取について

・コーヒーの摂取は2~3杯であれば、脳の活性化も期待できる。

・「これがないとやる気が出ない。」からと、ドーピング感覚の使用は好ましくない。


ざっとまとめると、こんなところでしょうか。


これらの内容を踏まえて、グループディスカッションに移りました。

議題は、「自分の得意分野・専門分野から、どのように休養学にアプローチしますか」です。

 


 思い切って一言で表現するなら、「“非日常”が休養のカギになる。」と言えるでしょうか。ゲームをしたり、畑作業をしたり、旅行に行ったり、運動をしたり、どれも普段の自分(仕事をしている自分など)とは異なることで、心身の回復に効果が出ていると言えるでしょう。それにしても、休み方って人によってこんなに違うんですね、、。

少しだけ個人的な感想を書きます。私は真面目な性格と「学費分の学びを獲得せねば!」という窮屈な消費者意識のせいで、休むことが少し苦手だと感じています。レベルアップのための挑戦で、自分の調子を崩すといったことも何度か経験してきました。「周りが休んでいる時に努力できるかで、勝負は決まる。」というような言葉もどこかで聞いたような気がして。私はどこかで、休む=手抜き・サボりと勘違いをしていました。今回の学びから、休み方改革は、「普段のタスクや仕事を手抜きして休め」というものではなく、むしろ、「手抜きをせずに真剣に向き合い続けるために、要所で休息を取りましょう」というものだという気づきを得ました。真面目な国民性でお馴染みの日本人が共通認識で持つべき考えでもあるように感じました。

あ、大事なものを載せ忘れてました。

「ちゃんと休んでる?」と心配されがちに見える参加者の方々の集合写真です。笑

 


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(首都圏の日常に疲れた際には、ぜひ雪国の新潟に遊びに来てください!!)

上越教育大学 教職大学院1年 H.T


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xTalks Vol.24

テーマ:働き方改革から休み方改革へ

 −みなさん、ちゃんと休めていますか?−

企画趣旨: みなさん、ちゃんと休めていますか?「ちゃんと」とは、科学的なアプローチに基づく正しい休み方ができていますか?という意味での問いです。

「働き方改革」で空き時間ができたところで、その空き時間でまた働いてはいませんか?とにかくタイムカードを押して、職場から居なくなれば正解なのですか?いまあなたに必要なアプローチは、「休み方改革」なのかもしれません。

鍛えるだけでなく、鍛えた効果を高めるためにも、トレーニングとして休むという発想。スポーツ医科学に基づく「アクティブ・レスト」から、みなさんの生活を見直してみましょう。

話題提供: ①阿部大樹 先生(立川市立西砂小学校 養護教諭)

https://reseed.resemom.jp/article/2024/04/03/8487.html

 ②阿部隆行 先生(玉川大学教育学部教育学科 准教授)

https://www.tamagawa.ac.jp/education/teacher/abe.html

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