運営の濵田です。今回のテーマは「演劇」。実は、第1回のxTalksが演劇だったので、それ以来の久々のテーマ設定でした。そのため数年ぶりにご参加いただいた方々も多く、いつもながらの爽快なクリエイト体験とともに、なつかしさをも感じた回となりました。
演劇に関するイメージ、みなさんはどの程度お持ちでしょうか。実のところ、私はほとんどイメージがございませんでした。ただ漠然と、演劇は敷居が高そうだ、チケット代が高そうだと、そういうイメージのまま敬遠していたのが実情です。
しかし、赤羽先生がお話しされている時に、多和田先生がチャット欄に書き込んだ内容が、私にとって演劇のイメージを大きく変えてくれました。「演劇は日常の中にありすぎて、かえって気づかない」。我々が意識できていないだけで、すでに我々は演劇のエッセンスとともに暮らしているのです。そう考えることができた時、演劇に対する私の敷居は、一挙に下がりました。
玉川学園・玉川大学では、労作教育の一環として観劇の機会を多く設けています。まず原体験を積むという点だけでも、たいへん意義深い取り組みです。それに加えて、学生の皆さんに演劇のエッセンスに気づいてもらうためには、どうしたらいいだろうか?労作教育の意義を、あらためて問い直すきっかけともなりました。
グループセッションでは、4C分析(customer value, cost, convenience, communication)の要素ごとに分かれて意見交換をしましたが、ここでも印象に残った言葉があります。演者が抱える思いと、聴衆が抱える思い、そこにギャップがあるのかもしれないという話になった際、第1回xTalksでご講演くださった演者の方が、「作品を見てほしいというエゴ」とご発言されました。これがエゴになってしまうのか・・・と思いつつ、なるほど、近年の“推し”という社会現象は、演者を過度に理想化してしまう現象なのかもしれないと、妙な納得感を得ました。こうしたギャップの解消は、どうすれば可能なのでしょうか。聴衆の作品に対する鑑賞力が問題なのか、没入感を生み出す演じる力や舞台装置が問題なのか。少なくとも、作品内容に対して、そして、その瞬間のその場において、いかに共感を生み出すかがカギとなるのでしょう。
こうしたギャップを埋めていくこと、そして、演劇に対する敷居を下げること。「みんな、なんで劇場に行かないの?」の答えは、この辺りに存するのだと思います。そのためには、幼少期から演劇に触れたり、演劇のエッセンスを理解したりする機会があってほしい。そうした地道な積み重ねが、豊かな芸術・文化の基盤を生み出すのだろうと思います。
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xTalks Vol.22
テーマ:みんな、なんで劇場に行かないの?−労作教育の最前線としての演劇−
企画趣旨:
みなさん、劇場に演劇を観にいったことはありますか?
映画は観に行く、LIVEには行く、でも劇場にはいかないという人は多いと思います。
舞台芸術は、それ自体が人間に精神的豊かさという価値を与えてくれるだけでなく、観光や地域産業などの経済活動において新たな価値を創造する源泉として期待されています。
それにもかかわらず、劇場に足を運び、お金を払って観劇する人たちはなぜか少なくないですか?
ひさしぶりの芸術分野のターンとして、演劇に着目して、演者と観客の両方の目線から、演劇における課題の認識と解決策の創造をしていきましょう。
演劇にご縁がない人にこそ、ぜひご意見をいただきたいと思います。
話題提供:
1. 多和田 真太良 先生(玉川大学芸術学部演劇・舞踊学科)
2. 赤羽 佳奈 先生(玉川大学芸術学部演劇・舞踊学科)
日時:2024年6月28日(金) 18:00〜20:30
場所:Zoom
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