2024年10月13日日曜日

xTalks Vol.23 テーマ:自分のキャリアを切り拓くために資産形成の考え方を知ろう −本当に伝えたい金融リテラシー教育−

 教育学部 濵田ゼミ4年の小坂井です。今回、初めて参加させていただきましたが、文理融合型のイベントでしか得られないような発見や充実感がありました。僭越ながら文を綴らせていただきます。

xTalks 23回目のテーマは「自分のキャリアを切り拓くために資産形成の考え方を知ろう―本当に伝えたい金融リテラシー教育―」です。2022年4月から高校で「金融教育」が義務化されました。しかし、私自身、来年から学校現場で働く身でありますが、金融に関する知識が不足しており、生徒たちに何を教え、どのように指導すればよいのか、具体的なイメージが沸かないのが現状です。金融教育の必要性、具体的な取り組み方、そして身に付けたい力は何か、模索する時間になりました。

幼い頃から、お金の重要性は認識していたものの、NISAや投資など広告でよく耳にする言葉の仕組みや自分自身にとってのメリットを具体的に理解できておらず、「金融教育」に関しても、難しいというイメージを持っておりました。しかし、金融教育・金融リテラシーを学ぶことは、「個人の豊かな暮らしをするため」に意義があると学び、「金融教育」とは技術論ではなく、お金や投資とはどのようなものなのか、それを使ってどのように人生を豊かにしていくのか。自分自身の理想とする暮らしと向き合う学びでもあると気づき、明るく前向きなイメージに変わったように思います。

人生プランを考えた上での資産形成について、今まで無知であった「投資」のお話もご教授いただきました。何もわからないままとりあえず、勧められたように投資するのではなく、お金に対する知識と判断力を身に付けることが、自分の人生に責任を持つために大切なのだと思います。そして、投資の背景にある低金利と物価上昇の影響についても学び、カネの動きを見ると、情報やヒト・モノも関わってくるのだと改めて気づきました。金融教育を通して、社会を多面的・多角的に見ることが重要なのだと考えます。

テーブル座談会では、「金融教育の重要性を訴えるには、どういう学び、どういう経験が必要か。」「家庭の中で、親が子どもに、金融教育としてどのような話をしていけばよいか。」というテーマでアイデアを出し合いました。全体を振り返ると、主体的に金融リテラシーを身に付けるには、当事者意識を持ち、金融・経済の仕組みを具体化することが重要なのではないでしょうか。バーチャルで仮想トレードできるアプリや日経STOCKリーグといったコンテスト、ご紹介していただいたゲーム教材「クエスト・オブ・ファイナンス」などを活用し、トライ&エラーをしながら金融教育を行うことも大切な学びになると思います。

個人やご家庭によって経済観・「富」への価値観はそれぞれですが、人生100年時代を金融と結び付けてどう生きていくか考える機会になりました。STREAM Style xTalksならでは議論に参加することができ、とても充実した時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。


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xTalks Vol.24
テーマ:自分のキャリアを切り拓くために資産形成の考え方を知ろう
 −本当に伝えたい金融リテラシー教育−
企画趣旨: 「ヒト・モノ・カネ(+情報)」という言葉、どこかで聞いたことがありませんか?社会を生き抜く上で不可欠な要素をまとめた言葉です。しかし、これまで学校では誰も教えてくれなかったのではないでしょうか。
 2022年4月から高校で金融教育が義務化されました。この取り組みはまだ始まったばかり。何を理解できれば正解なのか、自信をもって答えられる教師はごくわずかと言ってよいでしょう。
 だからこそ、xTalksは金融教育を取り上げます。学生の皆さん、卒業までの時間を気にしたことがありますか?もう間もなく、あなたは社会に出るのです。そのための確かな武器、すでに入手していますか?
 我々は提供します。それは、キャリアプランニングと資産形成の考え方です。みなさんが自分自身のキャリアを自分自身で切り拓いていけるようになるために。

話題提供:  
①辻谷 美由紀 先生(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)
②岩永 安浩 先生(玉川大学経営学部国際経営学科)

日時:2024年10月4日(金) 18:00〜20:30  
場所:Zoom  
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2024年7月5日金曜日

xTalks Vol.22 テーマ:みんな、なんで劇場に行かないの? ―労作教育の最前線としての演劇―

運営の濵田です。今回のテーマは「演劇」。実は、第1回のxTalksが演劇だったので、それ以来の久々のテーマ設定でした。そのため数年ぶりにご参加いただいた方々も多く、いつもながらの爽快なクリエイト体験とともに、なつかしさをも感じた回となりました。

演劇に関するイメージ、みなさんはどの程度お持ちでしょうか。実のところ、私はほとんどイメージがございませんでした。ただ漠然と、演劇は敷居が高そうだ、チケット代が高そうだと、そういうイメージのまま敬遠していたのが実情です。

しかし、赤羽先生がお話しされている時に、多和田先生がチャット欄に書き込んだ内容が、私にとって演劇のイメージを大きく変えてくれました。「演劇は日常の中にありすぎて、かえって気づかない」。我々が意識できていないだけで、すでに我々は演劇のエッセンスとともに暮らしているのです。そう考えることができた時、演劇に対する私の敷居は、一挙に下がりました。

玉川学園・玉川大学では、労作教育の一環として観劇の機会を多く設けています。まず原体験を積むという点だけでも、たいへん意義深い取り組みです。それに加えて、学生の皆さんに演劇のエッセンスに気づいてもらうためには、どうしたらいいだろうか?労作教育の意義を、あらためて問い直すきっかけともなりました。

グループセッションでは、4C分析(customer value, cost, convenience, communication)の要素ごとに分かれて意見交換をしましたが、ここでも印象に残った言葉があります。演者が抱える思いと、聴衆が抱える思い、そこにギャップがあるのかもしれないという話になった際、第1回xTalksでご講演くださった演者の方が、「作品を見てほしいというエゴ」とご発言されました。これがエゴになってしまうのか・・・と思いつつ、なるほど、近年の“推し”という社会現象は、演者を過度に理想化してしまう現象なのかもしれないと、妙な納得感を得ました。こうしたギャップの解消は、どうすれば可能なのでしょうか。聴衆の作品に対する鑑賞力が問題なのか、没入感を生み出す演じる力や舞台装置が問題なのか。少なくとも、作品内容に対して、そして、その瞬間のその場において、いかに共感を生み出すかがカギとなるのでしょう。

こうしたギャップを埋めていくこと、そして、演劇に対する敷居を下げること。「みんな、なんで劇場に行かないの?」の答えは、この辺りに存するのだと思います。そのためには、幼少期から演劇に触れたり、演劇のエッセンスを理解したりする機会があってほしい。そうした地道な積み重ねが、豊かな芸術・文化の基盤を生み出すのだろうと思います。



2024年5月12日日曜日

xTalks Vol.21 テーマ:生成AIで何ができるか考えよう ―ChatGPTとLangChain、RAGの仕組み―

教職大学院SM2年の岩切です。

今回のテーマは「生成AIで何ができるか考えよう―ChatGPTとLangChain、RAGの仕組み―」です。
26名が参加。生成AIについては未知なことが多く、今後の活用の可能性について模索する回となりました。

第1スピーカーは、Tech0講師(元、リクルート) 岸本耀さんです。
ChatGPTなどの生成AIの仕組みについて、主にシステム面から教えていただきました。生成AIが文章を生成する背景には、確率の仕組みがあることが分かりました。そのため生成AIは流ちょうに文章を創り出しますが、正しい内容とは限らない。だからこそ、ハルシネーション(ウソの情報を本当のことのように出力してしまう現象)を防ぐための仕組みが必要になるということでした。

第2スピーカーは、(株)みんがく:代表取締役CEO 佐藤雄太さんです。
教育おける生成AIの活用の可能性についてお話をいただきました。教育ではウソを教えてはならない厳密さが求められるため、AIのハルシネーションが最大の課題といえます。そのためリテラシー教育、プロンプトの工夫などが必要であるということなどを学ぶことができました。

最後にテーブル座談会です。
テーマが「自分ができることと、生成AIができることの違いは何か。から、生成AIに出来るとしたら、どのようなプロダクトが欲しいか」という内容でアイデアを出し合いました。

私のルームでは、「オリジナリティの基準とは何か」という話に始まり、学生にレポートを書かせることの是非や、そもそも「AI vs 人間」という考え方で良いのかなど様々な話に発展しました。最後に、文章などの作成を生成AIに任せられるようになってきた一方で、生成AIで文章を書いていると思考力が落ちてしまうのではないか。いや、逆に「思考力を高めるプロダクトがあれば欲しい」よね?という結論にいたりました。

他のグループでは、「人間にできる発想力を活かして、生成AIを活用することでボキャブラリーを増やす」、「AIの感情のない対応は人前で緊張してしまう人にとってはメリットである」、「非言語的な情報発信をするAIがあると良いかも」など面白い意見が多く出ました。

全体でのフリートークで「教師はAIを超えられるのか」という意見があり、教員志望の私はギクっとしました笑
現代はICTの発達で直接会話をする時間が減っていたり、個人主義が重視され人との関わりが希薄になっていたりするのではないでしょうか。これからの時代は、AIにはない情熱や人間的な温かみに価値が置かれ、それが一層求められるようになるのではないかと思いました。

今回初めての参加で緊張していましたが、のびのびと楽しく話すことができました。また参加させていただきたいと思います。



 

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xTalks Vol.21
テーマ:生成AIで何ができるか考えよう―ChatGPTとLangChain、RAGの仕組み―

企画趣旨:
昨年度は「生成AI元年」と呼ぶべき、人類史にも残りそうな一年でした。ChatGPTやGeminiという用語がニュースで飛び交い、何やらすごいことが起きそうだ!できるようになりそうだ!という予感で社会があふれかえっていました。
今回のxTalksでは、生成AIの一つ、ChatGPTに焦点をあててアイディアの創造に取り組みましょう。LLM(Large Language Model)の凄さや、その仕組みについて、専門家からお話をお伺いします。その上で、新しいアプリケーションやプロダクトについて、自由に発想を広げましょう。
学生の皆さん、あなた方が生きる時代は、明らかに生成AIの時代ですよ。一般社会だけでなく、教育現場においても!何も知らないと自覚する人ほど、誰でも自由にアイディア交換できるこの機を逃さず、有効活用してください。

話題提供:
①生成AIの内部構造と企業が活用するための方法
Tech0 プロダクトマネージャー兼講師(元、リクルート)
岸本耀  氏
https://note.com/tech0/n/nec899dbb5c71

②EdTech業界における生成AI活用の事例
(株)みんがく:代表取締役CEO 
佐藤雄太 氏
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000079497.html

日時:2024年5月10日(金) 18:00〜20:30
場所:Zoom

xTalks Vol.20 「複合領域研究」の現在と未来 -オムニバス授業を超えて-

工学部の小酒井です。
久しぶりの開催となったVol.20では、玉川大学の全学ユニバーサルスタンダード科目として設定されている「複合領域研究」についてです。「複合領域研究」とは複数の領域に跨がる知見を学ぶための科目です。
今回取り上げたのは、そのなかでも「学部間」を横断する3科目の現状と課題について共有することを行いました。

1つめは、観光学部の鎌田伸尚先生、工学部の水地良明先生による「複合領域研究216:観工融合未来創生プロジェクト:観光×テクノロジー」です。 観光分野で活用されはじめているメタバースの事例、Technologyの詳細などを学んでもらうための授業となっております。農学部やLA学部の学生まで受講していることもあり、多様な受講者が観光の最先端を学べる授業となっていました。

2つめは、芸術学部の村山にな先生が取りまとめをされている「複合領域研究213:Introduction to Japan Arts and Science in English」です。この授業は「日本の芸術文化、自然環境、社会経済、技術革新を世界に伝えよう!」を合い言葉にして、芸術学部のほか、教育学部、工学部、観光学部、LA学部、農学部、経営学部といったほとんど全てともいえる学部の先生方が携わっているゴージャスな授業でした。玉川大学とドレクセル大学の学生さんたちが、交流し、お互いに学び合う姿が素晴らしいと感じました。

3つめは、工学部の小酒井が取りまとめをしている「複合領域研究210:工農芸融合価値創出プロジェクト」です。この授業も成立の経緯、これまでの成果として「玉川のたんかん」というブランドを立ち上げた「タンカンプロジェクト」について紹介しました。

LightningTalkは、さいたま市立大谷場東小学校の新井弓翔先生、教育学部の元教授の中西茂先生、農学部の三浦琉河さんがご担当いただきました。フリートークのところでも、農学部の和田日向子さん飛び入り参戦。

三浦さんと和田さんは、複合領域研究210の2023年度受講生だった学生さんで、それぞれが提案したアイディアを実現するプロジェクトを立ち上げたいということでプレゼンしていただきました。実現するのは難しいかもしれませんが、実現できるように、私たちもお手伝いしていきたいと思います。実際にお手伝いしてくださるという参加者もいらっしゃいました。今後に期待ですね。

さて、xTalksは玉川大学・玉川学園のハブの機能を担うコミュニティとして、これからも続けていきます。乞うご期待ください。



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xTalks Vol.20
テーマ:「複合領域研究」の現在と未来 -オムニバス授業を超えて-

企画趣旨: ESTEAM教育の発信地であるxTalksが復活の時期となりました。玉川学園・玉川大学独自のESTEAM教育、異分野融合教育に興味ある方々はぜひご参集ください。ぜひ今後の異分野融合・部門横断活動の足がかりにしていただければ幸いです。 今回のテーマである複合領域研究は玉川大学のユニバーシティ・スタンダード(US)科目の学際科目群に位置づけられる異分野融合科目となります。この中の1つ、複合領域研究210「工農芸融合価値創出プロジェクト」からは、「玉川のたんかん」という果実ブランドが生まれました。 今回は、いまある複合領域研究の授業の内容を共有したうえで、今後の大学・K12でどんな異分野融合の授業を展開したいかについてアイディア創造するチャンスにしたいと思っています。学生さん大歓迎!

話題提供: ①複合領域研究210:工農芸融合価値創出プロジェクト 小酒井正和(工学部マネジメントサイエンス学科)

②複合領域研究216:観工融合未来創生プロジェクト:観光×テクノロジー 鎌田伸尚(観光学部観光学科) 水地良明(工学部情報通信工学科)

③複合領域研究213:Introduction to Japan Arts and Science in English 村山 にな (芸術学部アート・デザイン学科)

日時:2024年4月12日(金) 18:00〜20:30
場所:Zoom

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2023年7月31日月曜日

xTalks Vol.19 テーマ:SDGs × 地域課題の解決 × 異分野融合

工学部の小酒井です。
Vol.19は予告通り、玉川学園・玉川大学において「地域課題の解決」に携わる先生方が集まるような会としました。
私も含めて、地域課題の解決をしている先生方はたくさんいることがわかっていて、きっとみなさんいろいろな苦労されているんだろうなと思い、そういった志をもって研究・教育活動をする先生方に来ていただきました。

また、逆に、玉川学園・玉川大学にはない勢いをもって、世の中に貢献してしてい事例も

第1スピーカーは谷脇茂樹先生(観光学部)です。
「フィールドワークを重視した調査活動への挑戦」とのことで、ずっと手がけられているきた富山県の活動や町田市の活動を共有いただきました。文化的な価値をもつ観光資源に使うときのご苦労などを教えていただけました。

第2スピーカーは佐藤由紀先生(リベラルアーツ学部)です。
「祭礼が地域にもたらす希望」 というテーマで、なんと「希望学」という研究についてご紹介いただきました。私も震災後の釜石市の復興に関わる仕事をしたことがありましたが、佐藤先生は「祭礼の復活」に携わられていることを知り、そのニアミス具合にビックリしました。

第3スピーカーは、岡本慶祐先生(佐賀県立唐津南高等学校) 。
私が唐津市の虹の松原の保全活動のエコシステムを研究している家庭で知り合った友人です。「未来につなぐ人と唐津の資源〜生徒一人ひとりが主役〜」というテーマで高校生たちの普段の活動をがっつりプレゼンしてくれました。
いやー。ほんとにすごい。生徒さんたちのやる気をそのまま企業さんと繋ぎ、さまざまな商品やビジネスのプロデュースを助けてしまう手腕にはビックリです。

このパワーとバイタリティは本学にはない力強さがあります。「あえて、クラウドファンディングはせず、商品化を実現させてしまうように動く姿勢」は見習うべきところがたくさんあるなと思いました。後日、濵田先生は唐津市へ視察へ行かれる模様です。

さて、記念写真で、学生さんたちがxTalksのポーズをしてくれるようになりました。最初は、意味が分からんかったですww

このあと、しばらくお休みさせていただき、12月か1月に再びVol.20を開催したいと思います。その際はぜひよろしくお願いいたします。

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xTalks Vol.19

テーマ:SDGs × 地域課題の解決 × 異分野融合-地域のための価値創造-

企画趣旨: 玉川学園・玉川大学で地域課題の解決に向けた活動に携わる生徒・学生・教員は多いと思います。学園の外にでて、地域課題の解決にあたっている方々、興味ある方々はぜひご参集ください。 今回は、地域課題の解決に関連した実際的な教育活動の苦労話や解決方法のヒントを持ち寄って、教育機関による社会貢献の姿を模索したいと思っています。 ゲストとして、積極的に地元企業と製品開発・販売に携わっている唐津南高校の岡本慶祐先生をお呼びし、地元愛の強い唐津の高校生たちの活動について話題提供していただきます。

話題提供:
①谷脇茂樹先生(観光学部) 「フィールドワークを重視した調査活動への挑戦」
②佐藤由紀先生(リベラルアーツ学部) 「祭礼が地域にもたらす希望」
③岡本慶祐先生(佐賀県立唐津南高等学校) 「未来につなぐ人と唐津の資源〜生徒一人ひとりが主役〜」

日時:2023年7月14日(金) 18:00〜20:30
場所:Zoom

2023年6月11日日曜日

xTalks Vol.18 テーマ:ブロックチェーン × 教育学 × ゲームチェンジ

工学部の小酒井です。
今回は、参加者のみなさんから、ブロックチェーンとかDAOのこととかを知り合いというご要望がありまして、ノンエンジニアの方向けにブロックチェーン関係のWordを押さえてもらったあとに、電子国家エストニアの教育についてインプットしてもらうという企画にしました。

ブロックチェーン関係のキーワードについては、工学部の相原先生にお願いしました。
事前にかなりかみ砕いてお話いただけるように、わがままをお願いしておいたのですが、期待以上に分かりやすく楽しい話題提供となりました。

エストニアの教育についての話題提供は、コザカイの友人の須原誠さんにお願いしました。須原さんはエストニア共和国特命全権大使の元特別補佐官をされていた方です。電子政府の成り立ちを時系列で解説いただいたので、どういう経緯でブロックチェーンが用いられているかなどしっかり理解できたと思います。教育関係では、エストニアの公立小学校の風景を動画でも見せてくださったので、みんな驚いていました。
そりゃ、そうです。私も最初は驚きました(笑)
個人的には、フィンランドとかよりも、エストニアから学ぶほうが日本の産業社会へ輩出するための教育にとって親和性が高いと思っています。

テーブル座談会では、「(かなり広い意味で)"学校"の"Transformation"にはなにが必要なのか。」というテーマでアイディア出しをすることになりました。学生さんと教員が率直に語り合う姿はすごく面白かったです。

次回は、「地域課題の解決」といったテーマでできるように調整中です。お楽しみに!


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xTalks Vol.18
テーマ:ブロックチェーン × 教育学 × ゲームチェンジ

企画趣旨:
今回はブロックチェーン、Web3などのテクノロジーとともに、自律分散型組織(Decentralized Autonomous Organization :DAO)といった新しい概念にも触れ、産業社会の変化に関するインプットができるようにしたいと考えました。
さらに、電子国家エストニアによる国家規模のDX(デジタルトランスフォーメーション)についても触れ、そこから、日本の教育の変革についてもざっくばらんに意見交換できたらと思います。

話題提供:
①相原 威先生(工学部情報通信工学科)
「ブロックチェーン関連キーワードをシンプルに押さえてみよう(仮)
https://www.tamagawa.ac.jp/college_of_engineering/it/

②須原 誠さん(青山学院大学SDGs/CEパートナーシップ研究所 特別研究員)
「エストニア共和国特命全権大使の元特別補佐官から見た日本の教育DX」
https://www.aoyama.ac.jp/research/research-center/project-research-inst/sdgs-human-resources-development-partnership-inst/

日時:2023年6月9日(金) 18:00〜20:30
場所:Zoom
申込締切:2023年6月8日(木)24:00まで 

2023年5月17日水曜日

xTalks Vol.17 テーマ:サイエンス×クリエイティビティ

工学部の小酒井です。 
なんとか定期開催を続けております。まだ2回目ですが(笑)

今回は、久しぶりに学生さんからの話題提供をいただきました。
最近は、学生さんの参加も多くなってきたのでうれしい限りですが、ぜひ先生方も話題提供にご協力ください。

お一人目の芸術学部の吉田峻晟さん。下記のリンクもありますとおり、非常にすばらしい成果を上げてらっしゃいます。
お話の内容も「コンセプトづくり」について、多面的な考察をされていて、オーディエンスの人たちの目が丸くなっておりました。私も、「玉川たんかん」プロジェクトで一緒にやらせてもらいましたが、ステキな学生さんだと思います。

お二人目は、脳研の奥村哲先生。日米の理科の教科書の違いについて話題提供いただきました。めっちゃおもしろくて、その違いがどこからするのかをみんなで妄想して楽しめたというところです。自分のころの理科教育は大分、特殊というか、本来そうあるべきものではないところに振れてしまったところがあるなと思っていました。現在は、STEAM教育や探究的学びの流れで、本来あるべき理科の学びができるようになってきたというのが、共通テストの内容を見ても分かります。でも、教科書はまだまだそうなってなさそうだなと思った次第です。

座談会・フリートークも以前と変わらず、大盛り上がりでした。
異分野からの知見が濁流のように行き交い、それでもなんとなくまとまっていくようなところが非常に心地よいです。

ぜひ今後も多くの方にご参加いただけたらと存じます。

さて、次回は、ブロックチェーン、Web3、DAOなど、イマドキのテクノロジー、電子国家エストニアの教育などについて情報共有したいと思っています。ぜひご参加ください。



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xTalks Vol.17
テーマ:サイエンス×クリエイティビティ 

企画趣旨: 今回は、ESTEAMのS:ScienceとA:Art(Creativity)にフォーカスしての交流座談会を企画しました。芸術学部の学生さんが経験してきたアート・デザインや異分野融合の学び、脳科学の研究者からみた世界と日本の教科書の違いについて話題提供していただきます。

話題提供: ①吉田峻晟さん(芸術学部4年)「ツクるコトがスキな人のハナシ」
https://www.tamagawa.ac.jp/college_of_arts/news/detail036.html

②奥村哲先生(脳科学研究所)「脳科学の先生が高校の教科書を読んでみた。」
https://www.tamagawa.jp/research/brain/

日時:2023年5月12日(金) 18:00〜20:30
場所:Zoom

xTalks Vol.23 テーマ:自分のキャリアを切り拓くために資産形成の考え方を知ろう −本当に伝えたい金融リテラシー教育−

 教育学部 濵田ゼミ4年の小坂井です。今回、初めて参加させていただきましたが、文理融合型のイベントでしか得られないような発見や充実感がありました。僭越ながら文を綴らせていただきます。 xTalks 23回目のテーマは「自分のキャリアを切り拓くために資産形成の考え方を知ろう―本当に...