2025年4月14日月曜日

xTalks Vol.26 テーマ ”落語"をどのようにアップデートしていくか−伝統とお客さま目線の狭間−

 工学部の小酒井です。
おひさしぶりの交流座談会xTalksでした。

今回のテーマは”落語”。
伝統の演芸であるのに現在もなお進歩を続けているというコンテンツに対して、どのようにしたらさらに進歩させてお客さまへアプローチしていけるかを考えてみようというミーティングとしました。
今回は、小酒井の共同研究相手でもある東洋メディアリンクス株式会社さんから提案いただきました。

私としても、
伝統とはなにか?
伝統と慣習との違いはなにか?
懐古主義に陥らないためのヒントはなにか?
そういったことを考えてみるチャンスとしたかったのです。

そんななか、9月に真打ち昇進となる林家なな子さんにご登壇いただけることになりました。
ほんとに素晴らしいご提案をいただき、ありがとうございました。 

しかも、なんと初のSTREAM Hall 2019アカデミックスクエアでの実施です。
Vol.26にして初というw

SNS公開可の参加メンバーで記念写真

ところが、今回は開始時間を17:30に早めてみたら、あとから17:30が職員のみなさんの就業時間だということが発覚。進行の都合上、ひさびさに最初にLTをやることにしました。LTご担当の先生、申し訳ございませんでした🙇

お一人目は、運営者のひとりでもある教育学部の濵田先生。
生成AIの教育活動への活用について最新ホットなトピックである「AIエージェント」のお話でした。
もう一歩進んだステージにきた生成AIをどう活用するかってほんとに楽しい話題です。
進む前で無視してきた先生はもう2歩も3歩も遅れてしまっていますから、キャッチアップするのにどうしたらよいのでしょう。
これは今後のテーマでも取り上げたいですね。

お二人目は観光学部の鎌田先生の飛び込みLT。とてもありがたいです。
鎌田先生も生成AIについてのトピック。詳しいことはまだ内緒っていうレアな動向をお話いただきました。
参加した方はお得でしたね〜?

さて、いよいよ本題の「落語」

林家なな子さんに、第1の話題提供として、「落語の楽しみ方とは?」というタイトルでお話いただきました。

私が得た知見を一言でまとめると、
「落語は自由であり、お客には無限の楽しみ方があり、教育的価値も高く、特に子供たちの想像力を育むことができる。」ってことでしょうか。

落語は一人芝居であり、語るものとされているが、時代の変化により演じる手法に変わることもあるんだそうです。
落語は家庭教育、学校教育の場でも役立ち、想像力を育むことで学力向上に寄与するっていうのは私ども向きの知見でした。

とてもありがたい限りです。

「落語は演じるものではなく、語るもの。」
「落語は聞くものであり、想像力を働かせることが楽しみの一つ。」

落語では、観客との対話を通じて観客も楽しむことができるというのはそのとおりだなって思いました。
落語はお客様の反応を見ながらセリフや間を変えることができ、同じ話でも演者によって異なる表現がされるということもハッとしました。

演劇とは異なって落語家はその場でストーリーを抜き差し(引き算と足し算)することができるということもほんとすごいなぁと思います。
大学の先生は、話す内容を増やす(差す)ことはいくらでもできる人はいるけど、減らす(抜く)ってことができなさそうな人が多いですからね。

林家なな子さんのお話は本当にすごくて、
開催前の打ち合わせともつかない程度の会話のなかから、トークの最適解を出されていたことにビックリしながら聴いていました。落語家さんとしての膨大な知識が背景にあって、そこから適切なものを引き出し、組み合わせる力をお持ちなのだろうと思いました。
これをみたら、落語はたしかに子どもの能力育成にも役立つだろうなと思いました。

そして、林家なな子さんには一席賜ることができました。
演目は、「まわり猫」。
お話をいただく瞬間に、声色がすっと変わって空気が変わることに感激しました。
ゾーンに入ったかたような雰囲気。
最高の話、ありがとうございます!!

第2の話題提供は、東洋メディアリンクスの北澤謙二 さんによる「オチまで未来!光と⾳で魅せるネオ落語!」
東洋メディアリンクスは、音楽や映像を用いて日本の文化を発展させる取り組みを行っています。私も微力ながらそのお手伝いをしております。特に、プロジェクションマッピングと落語を組み合わせた新しいステージを考案中です。

今回のxTalksを受けて、5月に映像作品を作成できるように制作活動を進めているところです。
みなさんにご披露できることを私自身、楽しみにまっております。

テーブル座談会のテーマは、落語の表現方法や鑑賞方法をどのように進歩させることができるか?(どうアピールしていくか含む)
2グループに分けていろいろ語り合いました。


ちなみに、二枚目のボードは私が描いたので、きっと私にしか解読できないと思いますww

フリートークでは、林家なな子さんとの質疑応答もできて、すっごく楽しくリッチな時間をすごくできました。
学生さんたちが果敢に質問してて頼もしいと感じました。

落語好きの息子に自慢してやろうと思います。
記念写真もとれてハッピー!!!

5月のテーマは現在検討中です。しばしお待ちください。


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xTalks Vol.26
テーマ:"落語"をどのようにアップデートしていくか −伝統とお客さま目線の狭間−

企画趣旨:みなさん、落語に詳しくなったらカッコイイと思いませんか?
でも、ちょっと敷居が高くて楽しみ方がわからないって人も多いはず。
そんな初歩の初歩から落語に触れてみませんか?

今回のxTalksでは、玉川に散らばる 異分野の人たちが集まり伝統芸能としての落語を尊重しつつ、現代の audienceに合わせてどのような変化を加えるべきかを検討する会としたいと思います。

落語の表現方法や鑑賞方法をどのように進歩させることができるか?
若者や海外の人々に落語をどのようにアピールしていくか?
落語家育成の現状と課題、未来への展望は?

いろいろな話題で話し合いたいと思います。
ぜひお気軽にお越しください。

話題提供:
①林家なな子さん
「落語の楽しみ方とは」
https://www.rakugo-kyokai.jp/members/twciosshf9s2

②北澤 謙二さん(東洋メディアリンクス株式会社)
「オチまで未来!光と⾳で魅せるネオ落語!」
https://www.tmlg.co.jp/

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日時:2025年4月11日(金) 17:30〜19:30
場所:STREAM Hall 2019  1階 アカデミックスクエア

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