2024年5月12日日曜日

xTalks Vol.21 テーマ:生成AIで何ができるか考えよう ―ChatGPTとLangChain、RAGの仕組み―

教職大学院SM2年の岩切です。

今回のテーマは「生成AIで何ができるか考えよう―ChatGPTとLangChain、RAGの仕組み―」です。
26名が参加。生成AIについては未知なことが多く、今後の活用の可能性について模索する回となりました。

第1スピーカーは、Tech0講師(元、リクルート) 岸本耀さんです。
ChatGPTなどの生成AIの仕組みについて、主にシステム面から教えていただきました。生成AIが文章を生成する背景には、確率の仕組みがあることが分かりました。そのため生成AIは流ちょうに文章を創り出しますが、正しい内容とは限らない。だからこそ、ハルシネーション(ウソの情報を本当のことのように出力してしまう現象)を防ぐための仕組みが必要になるということでした。

第2スピーカーは、(株)みんがく:代表取締役CEO 佐藤雄太さんです。
教育おける生成AIの活用の可能性についてお話をいただきました。教育ではウソを教えてはならない厳密さが求められるため、AIのハルシネーションが最大の課題といえます。そのためリテラシー教育、プロンプトの工夫などが必要であるということなどを学ぶことができました。

最後にテーブル座談会です。
テーマが「自分ができることと、生成AIができることの違いは何か。から、生成AIに出来るとしたら、どのようなプロダクトが欲しいか」という内容でアイデアを出し合いました。

私のルームでは、「オリジナリティの基準とは何か」という話に始まり、学生にレポートを書かせることの是非や、そもそも「AI vs 人間」という考え方で良いのかなど様々な話に発展しました。最後に、文章などの作成を生成AIに任せられるようになってきた一方で、生成AIで文章を書いていると思考力が落ちてしまうのではないか。いや、逆に「思考力を高めるプロダクトがあれば欲しい」よね?という結論にいたりました。

他のグループでは、「人間にできる発想力を活かして、生成AIを活用することでボキャブラリーを増やす」、「AIの感情のない対応は人前で緊張してしまう人にとってはメリットである」、「非言語的な情報発信をするAIがあると良いかも」など面白い意見が多く出ました。

全体でのフリートークで「教師はAIを超えられるのか」という意見があり、教員志望の私はギクっとしました笑
現代はICTの発達で直接会話をする時間が減っていたり、個人主義が重視され人との関わりが希薄になっていたりするのではないでしょうか。これからの時代は、AIにはない情熱や人間的な温かみに価値が置かれ、それが一層求められるようになるのではないかと思いました。

今回初めての参加で緊張していましたが、のびのびと楽しく話すことができました。また参加させていただきたいと思います。



 

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xTalks Vol.21
テーマ:生成AIで何ができるか考えよう―ChatGPTとLangChain、RAGの仕組み―

企画趣旨:
昨年度は「生成AI元年」と呼ぶべき、人類史にも残りそうな一年でした。ChatGPTやGeminiという用語がニュースで飛び交い、何やらすごいことが起きそうだ!できるようになりそうだ!という予感で社会があふれかえっていました。
今回のxTalksでは、生成AIの一つ、ChatGPTに焦点をあててアイディアの創造に取り組みましょう。LLM(Large Language Model)の凄さや、その仕組みについて、専門家からお話をお伺いします。その上で、新しいアプリケーションやプロダクトについて、自由に発想を広げましょう。
学生の皆さん、あなた方が生きる時代は、明らかに生成AIの時代ですよ。一般社会だけでなく、教育現場においても!何も知らないと自覚する人ほど、誰でも自由にアイディア交換できるこの機を逃さず、有効活用してください。

話題提供:
①生成AIの内部構造と企業が活用するための方法
Tech0 プロダクトマネージャー兼講師(元、リクルート)
岸本耀  氏
https://note.com/tech0/n/nec899dbb5c71

②EdTech業界における生成AI活用の事例
(株)みんがく:代表取締役CEO 
佐藤雄太 氏
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000079497.html

日時:2024年5月10日(金) 18:00〜20:30
場所:Zoom

xTalks Vol.20 「複合領域研究」の現在と未来 -オムニバス授業を超えて-

工学部の小酒井です。
久しぶりの開催となったVol.20では、玉川大学の全学ユニバーサルスタンダード科目として設定されている「複合領域研究」についてです。「複合領域研究」とは複数の領域に跨がる知見を学ぶための科目です。
今回取り上げたのは、そのなかでも「学部間」を横断する3科目の現状と課題について共有することを行いました。

1つめは、観光学部の鎌田伸尚先生、工学部の水地良明先生による「複合領域研究216:観工融合未来創生プロジェクト:観光×テクノロジー」です。 観光分野で活用されはじめているメタバースの事例、Technologyの詳細などを学んでもらうための授業となっております。農学部やLA学部の学生まで受講していることもあり、多様な受講者が観光の最先端を学べる授業となっていました。

2つめは、芸術学部の村山にな先生が取りまとめをされている「複合領域研究213:Introduction to Japan Arts and Science in English」です。この授業は「日本の芸術文化、自然環境、社会経済、技術革新を世界に伝えよう!」を合い言葉にして、芸術学部のほか、教育学部、工学部、観光学部、LA学部、農学部、経営学部といったほとんど全てともいえる学部の先生方が携わっているゴージャスな授業でした。玉川大学とドレクセル大学の学生さんたちが、交流し、お互いに学び合う姿が素晴らしいと感じました。

3つめは、工学部の小酒井が取りまとめをしている「複合領域研究210:工農芸融合価値創出プロジェクト」です。この授業も成立の経緯、これまでの成果として「玉川のたんかん」というブランドを立ち上げた「タンカンプロジェクト」について紹介しました。

LightningTalkは、さいたま市立大谷場東小学校の新井弓翔先生、教育学部の元教授の中西茂先生、農学部の三浦琉河さんがご担当いただきました。フリートークのところでも、農学部の和田日向子さん飛び入り参戦。

三浦さんと和田さんは、複合領域研究210の2023年度受講生だった学生さんで、それぞれが提案したアイディアを実現するプロジェクトを立ち上げたいということでプレゼンしていただきました。実現するのは難しいかもしれませんが、実現できるように、私たちもお手伝いしていきたいと思います。実際にお手伝いしてくださるという参加者もいらっしゃいました。今後に期待ですね。

さて、xTalksは玉川大学・玉川学園のハブの機能を担うコミュニティとして、これからも続けていきます。乞うご期待ください。



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xTalks Vol.20
テーマ:「複合領域研究」の現在と未来 -オムニバス授業を超えて-

企画趣旨: ESTEAM教育の発信地であるxTalksが復活の時期となりました。玉川学園・玉川大学独自のESTEAM教育、異分野融合教育に興味ある方々はぜひご参集ください。ぜひ今後の異分野融合・部門横断活動の足がかりにしていただければ幸いです。 今回のテーマである複合領域研究は玉川大学のユニバーシティ・スタンダード(US)科目の学際科目群に位置づけられる異分野融合科目となります。この中の1つ、複合領域研究210「工農芸融合価値創出プロジェクト」からは、「玉川のたんかん」という果実ブランドが生まれました。 今回は、いまある複合領域研究の授業の内容を共有したうえで、今後の大学・K12でどんな異分野融合の授業を展開したいかについてアイディア創造するチャンスにしたいと思っています。学生さん大歓迎!

話題提供: ①複合領域研究210:工農芸融合価値創出プロジェクト 小酒井正和(工学部マネジメントサイエンス学科)

②複合領域研究216:観工融合未来創生プロジェクト:観光×テクノロジー 鎌田伸尚(観光学部観光学科) 水地良明(工学部情報通信工学科)

③複合領域研究213:Introduction to Japan Arts and Science in English 村山 にな (芸術学部アート・デザイン学科)

日時:2024年4月12日(金) 18:00〜20:30
場所:Zoom

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xTalks Vol.25 テーマ:生成AIを使った教育DX −授業・業務の効率と有効性をMAXに−

工学部の小酒井です。 ひさびさの対面開催となったxTalksは、「生成AIを使った教育DX」というテーマとなりました。 観光学部の鎌田伸尚先生から、株式会社JMC様をご紹介いただき、株式会社サードウェーブ様、株式会社内田洋行様のご協力のもと開催できました。ご協力いただいたみなさま...